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読み書きを教える前に、しりとりが出来ますか?

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

今回は子どもに読み書きを教えたいと思っている、特に3月に入り春から小学校入学を控えている家庭向けの話です。読み書きは子ども自身に興味があるときは、特別に教えなくても勝手に絵本などから習得していくことが多いですが、興味の無い子は教えてあげないと出来るようになりません。小学校で読み書きは教えることになっているものの、入学式早々黒板には「にゅうがく、おめでとう」と書いてあったり、先生の名前が書かれたりと、早速ひらがなを読める、読めないで格差を突きつけられます。私はやはり就学までに、読み書きはある程度出来るようにしておくことが小学校生活をストレスなく始めるためには重要と考えています。

そこで、まずはひらがなの読みから入ると思うのですが、これを五十音表をまるまる覚えさせたり、カードを使って「いぬ」の「い」だとか教えてもなかなか理解出来ない子がいます。そういう子たちの読み書きの教え方のヒントを書きたいと思います。

日本語というのは、英語などと違い、1文字につき1つの音(拍)が対応しています。子どもは日本語を単語単位で覚えていくわけですが、「いぬ」が、「い」と「ぬ」の組み合わせであることを理解出来ていないと、ひらがなを覚えることが難しくなります。このことを専門用語でモーラ分解といいます。

モーラ分解が出来るかの確認で簡単な方法はしりとりが出来るかどうかです。「いぬ」の中から「ぬ」だけを取り出して、「ぬ」から始まる言葉を探せるかどうか。しりとりが出来ない段階で読み書きを習得するのは非常に難しいです。しりとりは最近地域で始まってきた5歳児健診のチェック項目にも入っていますね。

もし、しりとりが出来なければ、ことばに対してその文字数だけ手を叩く遊びで練習しましょう。「いぬ」なら「パンパン」、「からす」なら「パンパンパン」です。小さい「っ」や伸ばす音は一拍になります。「ロケット」は「パンパンパンパン」てすし、「ケーキ」は「パンパンパン」です。小さい「ゃ、ゅ、ょ」は前の字に含まれます。「きょうと」は「パンパンパン」、「チャット」は「パンパンパン」ですね。

文字で書くと難しいてすが、大人が「いぬ」と言って「パンパン」、「からす」と言って「パンパンパン」と手を叩いて見せながら子どもに真似をさせて、次は「ねこ」と言って、子どもにだけ手を叩かせるように仕向けます。子どもが正しく「パンパン」と叩けたら褒めてあげましょう。そういう遊びをたくさん出来たら、しりとり遊びもするようにしていけば、その後のひらがなの習得がしやすくなります。

読み書きが苦手なお子さんに悩んでおられたら、試してもらえればと思います。