こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
今冬は滋賀県南部は今迄のところ雪はほとんど降ってませんが、寒い日は続きますね。私はどれだけ暑くても夏が好き、というか冬の寒さと日が短いことによる暗さが大嫌いで、もう早くこの季節が過ぎ去って欲しくてたまりません。この寒さ、室内との気温差、気圧の変化などから頭痛もちの方は不調かもしれません。今回はその頭痛のときに使う鎮痛薬についてです。
解熱剤として有名で小児で最も使われるアセトアミノフェン(カロナール、アルピニー、アンヒバなど)は鎮痛薬にもなるので、頭痛にも用いられます。感染症で高熱が続くときとかは、6〜8時間間隔で連続して使用いただいて良いのですが、頭痛等で度々使うときは注意が必要です。これはアセトアミノフェンだけではなくイブプロフェンやロキソニンといった他の鎮痛薬も同様ですが、使い過ぎることで、逆に頭痛が酷くなることがあります。
目安としては週に3回以上使うのを続けない方が良いです(たまに週3回になるくらいまでに)。それほどの頭痛が続くときは、ただの頭痛持ち(片頭痛を含めた)ではなく、脳の悪い病気など他の疾患の可能性を否定した方が良いですし、片頭痛などにしても薬を変えた方が良いので、受診したほうが良いです。
実際、子どもの頭痛の訴えなど程度がよく分からないこともありますよね。頭痛で学校休んだけど、普通に遊んでたりとかね。頭痛薬を飲むことで良くなっていても、プラセボ効果(薬の直接効果ではなく服用による心理的効果)が疑われることもありますよね。プラセボ効果のためにアセトアミノフェンなどの鎮痛薬を頻回に使うのはリスクが大きいです。そういうときは、私は漢方の五苓散を勧めています。一応、頭痛にも適用がありますし、連続して服用しても副作用はありません。粉が苦手なら処方薬ですが錠剤製剤もあります。
頭痛は小児も大人もありふれた症状ですが、たまに脳腫瘍や血管の病気が見つかったりもあって怖い症状の1つです。以前はMRIを撮るにしても総合病院の予約をして、多くは1カ月以上待たないといけませんでしたが、最近は脳外科クリニックでMRIを撮れるところも出来て、比較的すぐに検査してもらえるようになり、当院からも必要ならよく紹介しています。しつこい頭痛は、長期間様子見せずに受診するようにして下さい。
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