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OTC類似薬の議論について言いたい

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

OTC類似薬の保険適用に関する政策が進みつつあります。いきなり保険を外すことはないにしろ、一部の薬に自己負担を課すことから始まるようです。慢性疾患患者や子どもには配慮するらしいけど、どうなるでしょうか。

実は小児科で処方される薬には多くのOTC類似薬があります。アセトアミノフェンもカルボシステインもフェキソフェナジンも、ステロイド外用剤までも薬局で販売されています。単に薬が欲しいだけで受診するなら、薬局で買った方が早いでしょう。

 

外来をやってると、過去にもらった薬を自己判断で使って、酷いことになっている患者さんをよく見かけます。カビがついたオムツかぶれにエキザルベを塗り続けると、みるみる悪化します。お尻がズル剥けになり赤ちゃんが激しく泣いてる姿は見ていられません。全身に出た皮疹にせっせと軟膏を塗り続けて実は溶連菌感染だったり、水痘だったり、水いぼだったりとかは毎月のようにあります。気管支喘息に効果不十分な咳止めテープを貼り続けて難治化してるケースもあります。


咳があるから咳止め、熱があれば解熱剤、湿疹には塗り薬、と短絡的な思考で薬を出してると思われてるような気がすることがあります。1つの風邪症状に対しても、その病態に応じて処方内容や量、期間を考えて処方しています。そして患者さん自身が正しくその判断をすることは無理です。どれだけ我々が人間の体と病気の勉強をして、治療を経験してきたと思っているんですか。

一般の人が自己判断で体の異常を評価診断して、自己流で薬を購入して治療することの危険性を知らない人が多すぎます。OTC類似薬のことをわーわー言ってる、ある維新の元都知事の方が言ってました。医者より薬剤師の方が薬には詳しいんだ、だから病院じゃなくて薬局に行けば良いんだと。聞いたとき愕然としました。こんな人たちに国の医療政策が決められていると思うと、ぞっとします。