こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
インフルエンザをはじめ多くの感染症が流行っていて、子どもが夜間や休日に突然発熱することが増えてると思います。救急外来や休日診療所を受診すると混みあっていて、熱があってしんどい子どもを連れて何時間も待っても、熱だけなら解熱剤を出されて終わりになることがほとんどです(インフルエンザなどの迅速検査はしないところが多いですし)。それなら、市販している解熱剤を買ってきて、本人は自宅で休んでいる方がよっぽど良いですよね。
ドラッグストアの子どもの風邪薬コーナーを見てみると
そこで、そのような状況を想定してドラッグストアに何軒か行ってみて子どもの風邪薬コーナーに置いてある解熱剤をチェックしてみました。子どもに使う解熱剤は基本的にアセトアミノフェンです。これが入っている薬を探してみると、まずずらりと子どものかぜシロップが並びます。各社アンパンマン、はなかっぱ、クレヨンしんちゃん、しまじろうといったキャラクターの長細いパッケージで、いずれも3か月から使えると表記しています。しかし、内容をよく見ると私の大嫌いな第1世代抗ヒスタミン剤(眠気が出て、けいれんのリスクになる)がほとんどに配合されています。しかも1回量にあたるアセトアミノフェン量が異常に少ないです(1日3回飲む体で1日分が医療機関で処方される1回分に相当しているようです)。これでは、全く熱は下がらないでしょう。探しましたけど、シロップ剤でアセトアミノフェンが単独で入っている市販薬は無いようでした。散剤ではどうかと探してみましたが、私が行ってみた店にはありませんでした。坐薬が1つだけあって、それは1本につきアセトアミノフェン100mg配合されていて、ちょうど処方されるアルピニー100やアンヒバ100とほぼ同じものと考えて良いものでした。
通販サイトで調べてみると
アマゾンなど通販サイトで調べてみると、やはりアセトアミノフェン単独のシロップは見当たらず。散剤は一つありました、「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」はビタミンCやらグリシンやらも入っていますがそれほど害は無いもので、主にアセトアミノフェンしか入っていないようです。ただし1歳未満は服用不可なのと、やはり指定の1回量が少なめで高熱に頓服として使っても効果が少ないかもしれません。錠剤であれば「小児用バファリンCⅡ」がアセトアミノフェン単独配合でしたが、3歳未満服用不可でした。坐薬はどれもアセトアミノフェン単独の100mg製剤でしたが3社ほどしか出してないのと、いずれも1歳以上使用可能とされています。さらに、私がいくつか行ったドラッグストアには坐薬はそれぞれ1社分しか置いてなかったので、置いてない店もあるかもしれないし、売り切れるリスクもありそうです。
アセトアミノフェンの使用可能年齢と使用量
市販薬での使用可能年齢はまちまちですが、医療機関での処方薬については添付文書では3か月以上は使えることになっています。個人的には6ヵ月未満は出来るだけ使わないようにしています。使用量は1回につき体重1kgあたり10~15mgです。体重10kgなら100mgですね。6時間以上の間隔であれば連続して使っても大丈夫です。あまり大きな声では言えませんが、市販薬で1歳未満や3歳未満不可としている薬でも、体重あたり10mgを目安に量を調節して0歳児(3か月以上、個人的には6か月以上)に使っても良いのではないかと思います。例えば、「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」は1包150mg配合しています、体重7㎏なら70mgなので1回1/2包くらいを飲むと良いということです。
結局お勧めは
一番お勧めの市販の解熱剤は、普段病院で処方されてるアルピニー100やアンヒバ100と全く同じ規格の坐薬が使いやすいかなと思いました。散剤は量の調整が面倒だし、計算間違いする可能性もありますからね。いずれにしても年末年始は市販薬も売り切れることもあるでしょうから、解熱剤は常備しておくのをお勧めします。
坐薬:
こどもパブロン坐薬(大正製薬)
こども解熱坐薬(宇津救命丸)
キオフィーバ こども解熱坐薬 | 製品情報 | 樋屋製薬株式会社・樋屋奇応丸株式会社
散剤:
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