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滋賀県栗東市綣3丁目5-17
栗東よしおか小児科
TEL 077-596-3700
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こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
乳児湿疹で受診される赤ちゃんの保護者さんで、「ほっぺたのこの辺が治らなくて~」とか言いながら指でちょんちょんする方がいます。それを見るたびに私は、「あ~やめて~」と言いたくなります。ていうか、言ってます、なるべく触らない方が良いよと。
湿疹は皮膚が傷ついたり壊れた状態なので、少し触る刺激だけでもダメージになるし、人の手には多くの細菌が付着してるので、それにより細菌感染を起こしてとびひに移行するリスクもあります。
これは赤ちゃんに限ったことではなく、小中学生以上のアトピー性皮膚炎の病変に関しても感染は大敵です。湿疹やアトピー性皮膚炎治療の主力であるステロイド外用剤は、感染に対する体の抵抗力を抑える方向に働きます。これは細菌だけでなく、ウイルスやカビやダニなどの感染でも同様です。だから、感染した病変に気付かずにステロイドを塗り続けるとみるみる悪化してしまいます。
もし、今までと同じ治療を継続しているのに、急に湿疹が悪化しだしたときは何らかの感染を起こしていることがあるので、そのままステロイドを続けずに早めに受診するようにしてください。
かわいい赤ちゃんのほっぺに触りたくなるのもわかりますが、ほっぺたに湿疹が出来てるときは、洗う時と薬を塗る時以外は極力触らないようにしましょう。お父さん、お母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんやお友だちも気を付けましょう。
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