こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
乳幼児健診のときだとか、当院のかかりつけではない患者さんが水曜夜などに受診されるときに、便が硬くて血が出る、週に1~2回しか便が出ないなど、相談されることがあります。聞くと、既に便秘の治療をしていると言われることもあります。え?それって治療になってる?
便秘治療をしている便秘の人の特徴
よくよく聞いていくと、いろいろなパターンがあって、
①便秘薬をいくらか処方してもらって、便が硬いときや数日出ないときだけ薬を飲んでる
②便秘薬をもらって毎日飲んでたが、無くなると飲まなくなって便秘になってから受診して薬をもらう、で無くなってまた便秘になるの繰り返し
③便秘薬を継続して飲んでるが、便が硬いままか、週に1~2回しか出ない
などなど。これでは、永久に治りません。
便秘の治療というものは
便秘の治療は便秘でない状態、普通便(バナナうんち)からやや柔らかいくらいの便が、苦労することなくスルッと出て、それが出来れば毎日、せめて空いても2~3日以内には出る状態をキープすることです。ある程度の期間を維持出来れば、徐々に減薬します。それで悪化なければさらに減らして終了するし、硬化や間隔延長が見られれば一旦元の量に戻します。こういう調整は患者さんが自分でするのではなく、処方する医師が責任をもって行うべきものと考えています。なぜなら、絶対上手く行かないから。
便秘で治療している人は便秘ではないというのは、
つまり、便秘で治療している人は便秘ではないというのは、適切に治療が行われていれば便秘状態でいることはあり得ないということです。上記にあげた3つのパターンに当てはまってる人は、治療になっていない上に、このような薬の使い方をしていると、薬自体も効きにくくなっていきますので、早めに適切な治療をしてくれる医療機関を受診してください。
よろしければ当院の便秘の治療方針も参照ください
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