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栗東よしおか小児科

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完全母乳の減少について

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

上の図はNHKのサイトからお借りしたものです。先月のニュースで取り上げられてたんですが、10年前と比べて完全母乳育児(主に母乳というのも含めて)が大きく減少しているとのことでした。2014年は8割近くだったのが、2024年は半分まで減っています。その理由について、お父さんの育児参加が増えて授乳のサポートが出来るようにするためだとか、お母さんも早期に職場復帰して保育所などに預けるためにだとかがあるそうです。なるほど。

 

確かに当院で母乳専門の助産師による母乳相談外来を始めたのが2019年でしたが、その頃はほとんどが完全母乳を目指すお母さんたちで、母乳だけでは赤ちゃんの体重が増えなくて健診などでミルクを足すように指導されたことに悩んで相談に来られることが多かったと思います。最近でも相変わらず母乳外来の需要は高いですが、うまくミルク栄養と併用したり、母乳からミルク主体への移行のための相談に通われている方が増えてる印象です。

 

とはいえ、母乳はIgAという抗体を含み赤ちゃんの免疫力を強化しますし、便秘にもなりにくいなど疑いようのないメリットはあります。反対にミルク栄養だと、ずっと乳成分を含むものを飲んでいることになり、乳アレルギーになることは原理上ほとんど防げますし、母乳に足りないビタミンKなどを補うことも出来ます。なお、母乳栄養だと母子間の愛着形成を促進するだとか、脳の発達が良くなり発達障害にならないとか、その辺は個人的には眉唾と思っています。完全ミルクだって愛着形成は十分出来ると思うし、何でもかんでもたいした根拠もなく発達障害を引き合いに出すのは嫌悪感を覚えます。

 

理想はお母さん含めて家族にストレスがかからない範囲で、混合栄養が良いのかなと思いますが、完全母乳にしても完全ミルクにしても、それだけで子どもの将来が決まるほどの要素ではありません。こだわり過ぎずに育児を楽しんで欲しいと思います。

 

「母乳を中心に育児」が減少 背景に共働き世帯の増加か NHKより

 

🍼当院の母乳相談外来はこちらへ🍼

 

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コメント: 1
  • #1

    ちゃん (火曜日, 24 6月 2025 22:45)

    最近は歯科の領域で(主に歯並び)
    完全母乳をやたらもちあげるsns発信者がおおくて
    なんだかなぁ…と思ったりします