けいれん、とは

けいれん、とは:

以前私が勤務していた小児救急センターで、小児の救急搬送患者で最多の約4割を占めるのがけいれんでした。けいれんは何らかの原因で脳が異常に興奮することにより、多くは意識が無くなり、全身または一部が反り返って硬くなったり、震える状態を言います。目があさっての方を向いたり、失禁を伴うことも多いです。「ひきつけ」とう言葉がありますが、全く同じものです。ふだん映画やテレビなどでしかお目にかかれない衝撃的な様相を呈しますので、初めて経験する多くの親御さんがパニックになり、泣きながら救急車で来院されるのも無理のないことだと思います。

けいれんの原因:

原因は、急に熱が上がったり(熱性けいれん)、細菌やウイルスが脳に悪さをしたり(髄膜炎や脳炎)、てんかんや脳腫瘍といった脳そのものの病気、脳出血や梗塞、脱水や低血糖、薬物中毒などいろいろです。

けいれんの対処:

では、けいれんに出くわしたらどうしたら良いのかといいますと、まず時間、手足などの左右差、顔や目がどっち向いているかなどを確認してください。布団をかぶっていればはがして、抱っこしていればいったん降ろして、よく観察して下さい。この時に舌を噛むのではと口に何かを入れる人がいますが、これはかえって危ないので止めてください。ただ嘔吐しそうな時は、仰向けだと吐物が気管に入ることがあるので、顔を横に向けてください。5分くらいして止まりそうになかったら、119番してください。明らかに止まれば、自家用車で受診していただければ良いです。ガクンガクンといった症状は消えたが、まだ硬さが残ったり、プルプルした震えが残っていたりで、止まったかどうかよくわからない場合も救急車を呼んでもらえば良いと思います。受診時には、けいれん時の様子と、ご家族にけいれんをしたことがある人がいるか、飲んでいる薬があればその内容などを確認されるますので、出来るだけ詳しくわかるようにして受診されると良いと思います。

 

 子どもがけいれんしたときには誰しも動揺します。このまま死んでしまうんじゃないかと思う方もいるようです。実際は1,2回の短いけいれん発作で脳に後遺症を残すことはありません。難しいとは思いますが、そういうときこそ冷静に観察、行動するようにしましょう。